公共料金や保険料等の毎月の固定費のお支払いは現金ですか？クレジットカードですか？

 

今回は、毎月の固定費を現金で支払った場合とクレジットカードで支払った場合に受け取れるポイントの還元率、どちらがお得かを調べてみました。

※クレジットカードの還元率は1％とします。

 

①電気代

関西電力を始め、主な地域電力会社の場合、口座振替にすると54円、年間648円の割引になります。

54ポイントをクレジットカードのポイントで還元してもらうには、5,400円以上の支払いが必要になります。つまり、毎月の電気代が5,400円以上の場合はクレジットカード、5,400円以下の場合は口座振替がお得になります。

総務省の2018年家計調査報告の結果では、4人世帯の電気代平均は10,477円となっていますので、口座振替の場合の割引は54円、クレジットカードのポイント還元は104円となり、クレジットカードの方が毎月平均50円、年間約600円のお得になります。

 

②ガス代

主な地域ガス会社で口座振替による割引があるのは、東京ガスのみ（毎月54円）です。

東京電力の方は、5,400以上の場合にクレジットカード、5,400円以下の場合は口座振替がお得になります。

他のガス会社の方は、口座振替割引がないのでクレジットカードがお得になります。

4人世帯のガス代の平均は4,868円となっていますので、クレジットカードのポイント還元は48円となり、クレジットカードの方が毎月48円、年間約576円のお得になります。

※この場合、東京ガスの方は口座振替が年間72円お得です。

 

③水道代

水道料金に関しては、クレジットカードが使える地域水道局もまだ少ないようです。口座振替割引がある水道局も少ないですが、割引がある場合は1回につき54円、2か月ごとの請求のため年間では324円です。

口座振替割引がある場合、1回の引き落とし金額が5,400円以上の場合はクレジットカード、5,400円以下の場合は口座振替がお得になります。

4人世帯の平均水道料金は5,612円ですので、1回の支払いは11,224円のため、口座振替割引は最大54円、クレジットカードの還元は112円となり、クレジットカードの方が1回の引き落としにつき58円、年間約348円のお得になります。

クレジットカード払いができない地方水道局の方も口座振替ではなく、払込用紙を利用する事で、ファミリーマートではファミマTカードによるクレジットカード払いができ、セブンイレブンではnanacoに特定のクレジットカードを利用してチャージする事によりクレジットカード払いができるようになります。また、インターネット経由でYahoo!公金支払ができる水道局もありますので、お住まいの地域水道局のホームページ等をご参照下さい。

 

 

④生命保険料

生命保険料は、月払いを半年払い、年払いにする事により割引が受けられる場合がありますが、口座振替でもクレジットカード払いでも金額は変わりません。そのため、クレジットカード払いがお得になります。

生命保険文化センターの2018年生命保険に関する全国実態調査によると、世帯ごとの年間払込保険料の平均は38.2万円となっていますので、クレジットカード払いにする事で年間3,820円のポイント還元分お得になります。

 

⑤NHK料金

半年払いや年払いによる割引はありますが、口座振替割引はなく、口座振替でもクレジットカード払いでも金額は変わりません。そのため地上契約の場合、2か月払いでは年間150円、半年払いでは年間142円、年払いでは139円のポイント分クレジットカード払いがお得になります。

※振込用紙での支払いは料金が高くなります。

 

その他、携帯電話料金、火災保険料、自動車保険料等、クレジットカードで支払えるものは、クレジットカードを利用した方がお得な事がわかりました。自動車税や固定資産税は、クレジットカード払いにすると手数料がかかるため、手数料と納税額に対する還元ポイントを比較してご検討下さい。nanacoに特定のクレジットカードを利用してチャージして支払いする場合、ポイント還元の分お得になります。

口座振替割引のない場合は、クレジットカード払いにする事でポイント還元があるため、お得になります。口座振替割引がある場合は、その割引額とポイント還元分を比較してみるとよいかと思います。

平均的な支払いを行っている世帯でも、クレジットカード払いにする事で毎月6,000円程度ポイント還元がある事がわかりました。

 

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