iDeCo、NISA、つみたてNISAどう違うの?
今回はお客様より頂いたiDeCoとNISA、つみたてNISAどう違うの?を調べてみました。
お客様とお話させて頂くなかで、iDeCoやNISAと聞くとマイナスになるリスクが・・・と言われます。
実際はどうなんでしょうか?
iDeCoやつみたてNISAは長期の分散投資です。
金融庁の調査結果によると株式や債券の保有期間が5年の場合は投資収益率の結果はマイナスになる場合もありリスクも高くなりますが、保有期間が20年の場合は、2%~8%の間に収まっておりリスクが低くなっています。
(参考:金融庁)
金融庁の調査結果からも長期で分散投資をした方が、安定して収益があがっている事がわかります。
上記内容をふまえても、長期で資産形成していく上で、有効な手段であることは間違いないようです。
それでは、iDeCo、NISA、つみたてNISAの特徴をみてみましょう。
まず、iDeCoのメリットとデメリットについて
・メリット
①公務員、会社員、専業主婦などほとんどの人が利用可能
②毎月の掛け金は全額所得控除(節税効果大)
③iDeCoの運用で得た利息・配当はすべて非課税
④年金給付時にも退職所得控除や公的年金控除といった節税メリット
⑤老後の資金ができる
⑥通常より低コストでiDeCo専用投資信託を運用できる
メリットの中で最も大きいのは、節税効果だと思います。
iDeCoは20歳から加入できるので、最長40年間運用することができます。
その間に得た利益はすべて非課税となり、積立のために拠出したお金は全額所得控除となります。
・デメリット
①元本を下回る可能性がある
②原則60歳まで引き出せない
③掛金の拠出時に毎回手数料がかかる
④最低でも月5000円の掛け金が必要(一時休止は可)
⑤専業主婦などの所得税を納めていない人は控除されない
⑥住宅ローン控除等で控除額の大きい人は節税効果が少ない
また、デメリットとして最も大きいのは60歳まで引き出せないことです。
10年後の住宅購入時に引き出したいなど、明確な目標時期がある人はNISAやつみたてNISAの方が向いているように思います。
掛金の拠出時に手数料がかかることもデメリットではありますが、それ以上の節税効果があるため大きなデメリットではないように思います。
次にNISAとつみたてNISAを比較してみました。
・NISAのメリット
①株や不動産に投資できる商品にも投資できる(上場株も購入可)
②年間の投資額が120万円と大きい
③好きなタイミングで商品を購入できる
④ロールオーバー可能な金額に上限がない(時価が120万円を超過している場合も、そのすべてを翌年の非課税投資枠に移す事ができる)
・NISAのデメリット
①リスクが大きい
②運用できる期間が最長5年間と短い
③商品の数が多く選ぶのが大変
・つみたてNISAのメリット
①長期・積立・分散投資に適した商品を購入するためリスクが少ない
②少額から投資できる
③運用期間が20年間と長い
④金融庁が厳選した150本ほどの商品から選べる
・つみたてNISAのデメリット
①年間に投資できる額が40万円と少ない
②好きなタイミングで商品を購入できない
③投資信託しか購入できない
・NISA、つみたてNISA共通のメリット
①資産の中途引き出しがいつでも可能
②投資によって生まれた利益にかかる税金が0%
たとえば、NISA口座なら1万円の利益が出たら、受け取る利益は1万円(税金が0%)に対し、通常の投資では受け取る利益は約8000円(税金が約20%)
・NISA、つみたてNISA共通のデメリット
①損益通算できない
②損失の繰り越しができない
③1人1口座しかもてない
つまり、iDeCoは60歳以降に引き出したい老後のお金を貯めるのに適していると感じました。
途中で使ってしまう事なく老後資金を確保できます。
つみたてNISAは60歳までに引き出したいお金や、子供の教育費、家のリフォームなどの中・長期の貯蓄に適していると感じました。
一方、NISAは車の購入や住宅購入時の資金等の短期間の貯蓄に適しているように感じます。
両方のメリットを上手く取り入れ、iDeCoとNISAの両立ができれば一番良いかと思いますが、何のための資金が必要かに応じてiDeCoとNISAを選ぶと良いでしょう。
こんな場合の資金作りはどうしたらいいの?等ありましたら、お気軽にお問合せ下さい。
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最後までお読み頂きありがとうございました。